ケンツJトラストレーシングとしては本年最終戦のレースとなる筑波グランドスラム4。伝統のレースらしく、筑波のパドックには多くの観客と、出店ブース、そして出場マシンがひしめいていた。
ケンツからはメインイベントとなるHUGE1クラスにスズキGSX1300Rハヤブサをエントリー、ライダーは新垣敏之を起用する。8耐からエンジンをスプリント用に載せ変え、スリックタイヤから市販ミゾ付きタイヤ(フロント/ダンロップD207GPスター、リヤ/D207GP)に履き替えた筑波スペシャルである。
またMTクラスにはTL1000Sに佐久間正彦、TL1000Rに蜜石恵一と、いつものツイン使いがエントリーしている。
あいにくの曇り空、そして冬のような寒さの中、早朝から各クラスの予選が開始された。
まずで蜜石が1分02秒69を叩き出し、惜しくもポールポジションは逃すものの見事予選2位をゲット。 佐久間は予選途中で突然電気系のトラブルに見舞われてしまう。
注目のHUGE1クラスは26台が参加。非公式ではあるが、ハヤブサで練習中に1分00秒62というコスレコードタイムを叩き出している新垣は、混雑するコース状況でクリアラップが取れない中、1分01秒07でを獲得する。00秒台まであとほんのわずかだったが、このコース状況と路面温度が以上に低いことを考慮すると仕方がないか。
川島賢三郎 監督 |
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練習時には0秒台が何度も出ていたので、もちろん予選でも0秒台を狙っていたんですけど、この寒さに加えてクリアラップがとれませんでしたからね。まあポールは獲れたし、2位とのタイム差もあるから、まあ満足です。新垣はひそかに59秒台を狙っていたらしいけど(笑)。またMTクラスは蜜石はともかく、珍しくSにトラブルが発生しました。Sでレースをやって3年、こんなことは初めてです。いま修理に忙しいのですが、なんとか決勝レースまでには間に合わせます |
MTクラスの決勝レース、佐久間+TL1000Sはみんながスターティンググリットに並んでいるなか、ギリギリのタイミングで修理が完了、なんとかスタートには間に合う。
10周のレースは佐久間が予選16番手から素晴らしいスタートを見せ、1周目でなんと8位 にジャンプアップ。蜜石は2位をキープしているが、2周目に最終コーナーでリヤを大スライドさせ、順位を大きく落とす。結果は蜜石が4位、中断から追い上げた佐久間が5位に入った。
いよいよメインイベントのHUGE1クラスだ。
ポールからスタートのハヤブサだが、筑波セッティングのファイナルで1速ギヤが非常に低くなってしまい、大パワー大トルクのハヤブサはスタートに非常に神経を使う。
スタートシグナルがブルーに変わりスタート、案の定新垣+ハヤブサは4番手ほどで第1コーナーに消えてゆく。
そこから1周1台ごと新垣は確実に前車を抜いていく。4周目には前を行くのはCBR900だけとなり、5周目には見事トップでグランドスタンドに戻ってきた。
それからは順調にラップを重ね、なんと2位を10秒近く引き離し、12周のレースをトップでチェッカーを受けた。
ケンツJトラストレーシングの最終戦を優勝というかたちで文字通り有終の美を飾った。
川島賢三郎 監督 |
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今回はちょっとついてなかったな。8耐でツキを使い果たしちゃったかな。まあでも楽しかったよ。、来年もそのつぎもレースはまたあるし、ケンツJトラストレーシングはそこでまた頑張るよ! |