KENZ SPORTS
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鈴鹿8時間耐久ロードレース
'00年7月30日
三重県 鈴鹿サーキット
観衆20万1948人

ケンツJトラストレーシングチーム  総合15位 X-Fomulaクラス6位入賞!

 スズキGSX1300R隼を駆る「ケンツJトラストレーシングチーム&80th」は、スズキ80周年記念チームとしてコカ・コーラ鈴鹿8時間耐久レースに出場。昨年のもてぎ7時間耐久をはじめ、地方選手権やイベントレースで活躍していたケンツ隼がいよいよ鈴鹿8時間耐久ロードレースへの挑戦を開始したのだ。

川島賢三郎監督
いままでやっていたレースと鈴鹿8耐ではレベルが違いすぎる。マシンのチューニングはもちろん、用意するもの、スペアパーツ、スタッフの用意と、まずはチームの陣容を整えるのが大変でした。マシンが出来上がったのが6月中旬くらい。そのまま筑波サーキットでシェイクダウンをしたんですが、まだセッティングをぜんぜん終えていない状態で、1分00秒48というタイムが出た。この頃はイケると思っていました


 2度に渡って行われた鈴鹿サーキットでの事前テストでは、考えられる限りのトラブルが出た。出来たばかりのカウルのフィッティングから、電気配線回り、エンジン、そしてサスペンション。ようやくまともに走ったのが7月中旬の最後のテスト。最終日に、目標タイム2分15秒を上回る、2分14秒1をマーク。悪いウミを出し尽くしたつもりで、ケンツJトラストRTは本番に臨むのである。
 鈴鹿入りしての走行は、木曜の公式練習。ここで、順調だったはずのケンツ隼にまたも試練が襲い掛かった。

川島賢三郎監督
セッティングに完璧にはまってしまった。とにかく、いいタイヤが見つからない状態が続いたんです。それであちこちいじり回してタイムが出なくなる、という悪循環。テストで14秒が出ていたのに、この日は16秒、17秒。それで予選日にサスペンションを一旦もとどおりにしてコースインしたら、やっと2分14秒5が出た。残念ながらスペシャルステージには出られませんでしたが、このトラブルが木曜でよかった


 予選タイムは、2分14秒541でA組11番手。惜しくも0秒011の差でスペシャルステージ進出を逃したが、チームは再び好調の波に突入。夜間走行ではジェネレーターカバーにほんの少しのオイル漏れを発見。これも決勝直前に対策することが出来てラッキーだった、と川島監督は語っている。決勝前夜は午前2時まで、最終チェックを行う川島監督と、タイヤチェンジの練習を繰り返すスタッフたち。ケンツのピットの明かりが消えたのは、一番最後になってからだった。

 そうして迎えた決勝日。スタートライダー須貝がスタートをミスし、オープニングラップの順位こそ45番手だったものの、ケンツ隼はズバ抜けたトップスピードを武器に、1週ごとにポジションを上げ、1回目のライダー交代時点では、22位まで上昇。メインストレート計測での最高速は278km/h。同じ隼を使用するヨシムラにもひけを取らない仕上がりを見せていた。

須貝義行
スタートは、セルがまわらなくて出遅れてしまった。でも隼はストレートが速い分、すごく楽にライディングできました。コントロールするのは大変ですが、案外疲れない、耐久向けのマシンかもしれません


 ここからケンツの快進撃が始まる。1時間終了後には22位だったポジションは、2時間目に13位にまで上昇。ラップタイムは2分17〜18秒の間で安定し、さらに上のポジションにいるワークス勢やトッププライベーター勢を相手に、一歩も引かない走りを披露。ライダーは27週交代、7回ピットインという作戦も問題なく進み「夢のような」(川島監督・談)ひとケタでのフィニッシュにも期待できる戦いっぷりだった。

川田俊治
レース前からちょっと体調を崩していて、あの暑さの中の走行は正直言ってシンドかった。でも、須貝さんががんばってタイムを出してくれていたので、なんとかそれをキープするように走っていました


 レースは5時間を経過。ここで、レース中初めてと言ってもいいトラブルが発生。なんと、ステアリングダンパーがヌケ切ってしまい、ハンドリングが一気に悪化してしまったのだ。ラップタイムも2〜3秒ずつ落ちはじめ、終盤のポジション争いに大きく影響する症状となってしまった。

川島賢三郎監督
はじめは原因がわからなかったんだけど、ライダーはハンドリングがおかしい、安定しなくなったという。タイヤやサスペンションを真っ先に疑ったんですが異常はないし、それでステアリングダンパーに行き当たった。レース前に新品に換えていたのが裏目にでてしまいましたが、交換すると5〜10分はタイムロスする。それでライダーとも話して、そのまま行こう、ということになったんです


 ペースの上がらないケンツ隼。最高11位まで上昇したポジションは徐々に下がり始めたが、それでも総合15位、Xフォーミュラクラス6位でフィニッシュ。終盤惜しくもペースが下がったとはいえ、初挑戦で15位というすばらしい結果を残した。

川島賢三郎監督
鈴鹿8耐への挑戦は、前回私ども夫婦がペアでRG500を走らせて以来、10年ぶりでした。とにかくこのレースに出ようと決めてから、パワーの要る毎日でしたね。レース1ヶ月前は睡眠2〜3時間ってことが当たり前だったけど、苦労した分、結果が出せてよかった。ふたりのライダーもちろん、ウチのスタッフが本当によくやってくれた。久しぶりにレースの現場の雰囲気も思い出したし、この勢いをそのままもてぎ7時間耐久につなげようと思います。ファンの皆さんも、応援ありがとうございました


 ケンツJトラストレーシングは、このまま8月27日に栃木県ツインリンクもてぎで行われる「もてぎ7時間耐久ロードレース」に出場。マシンはチームSUZUKI180th R750が使用した2000年型GSX-R750で鈴鹿8時間耐久ロードレースを走りきった状態のエンジンのまま、エンジンオーバーホールなしで参戦。引き続き活動を続けるスズキ創立80周年記念チームに、ご声援、よろしくお願いいたします。
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